2013年9月4日水曜日

夢破れて

夏休み継続中です。

観たかった映画がついにhuluに上がったので、観ました。

元々この監督の作品「ディア・ピョンヤン」を観て、どえらいトピックを映画にしてしまったなーと思ってました。面白いというよりも、衝撃だった。ウリハッキョ卒の友達は、どういう思いでこの映画を観るのだろうと。

私自身、ウリハッキョに通っていた訳ではないし、家族は総連と逆の立場だったけども
何故か私の周りの在日はみーんなウリハッキョor総連系だったので、割と馴染みのある話題だったこと、母世代はまさに学生時代このタイミングなので、話は多少聞いてました。
(何なら留学時代も在日関連のフィールドワークやってたしね)

留学時代のフィールドワーク、在日と言ってもピンキリで
所謂ウリハッキョ出身の子、ニューカマー、私のようなハーフしかも親は民団、そのまた逆。
意見がまとまるはずもなく、雑談に至るまでとことん話が噛み合わない…
特に覚えてるのが結婚の話題になった時、当時ウリハッキョ出身の子が日本人と付き合ってた時に「俺先輩に日本人と結婚するなんて言えないよー」としきりに言ってたのを思い出します。
おい私どうなるんだ、とよく突っ込んだなー。

話が脱線しましたが、この映画の感想。
前述の通り馴染みある話題の映画なので、何が凄いとか、何が胸を打つとかそういうことはあまりありません。(私にとっては)
あえて言うならば、留学時代のフィールドワークで体験した、北朝鮮とは、総連とは、ウリハッキョとは、というトピックを本気で考えてた日々を思い出させる、ノスタルジックな映画でした。
タイトルを「夢破れて」としたのは、地上の楽園というフレーズを聞いた時に真っ先に思いつく言葉が、この言葉なのです。レミゼじゃなくて北朝鮮を思う自分が、留学してもう10年弱経つけども未だに答えが出ず、一生の問いかけになっている。いつか答えが出る日が来るのでしょうか。

さてさて、自分の思いとは別にして、この映画の評価ポイントって、こういう話題をエンターテイメントの形で世に出したという事実が、一番評価されるところなのかなーと思いました。北朝鮮のある一面だけがフォーカスされてしまうけども。ともあれ、いい映画でした。

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